「事故の直後は何ともなかったのに、2〜3日たってから首が回らなくなった」——交通事故のご相談で、とてもよく伺うお話です。むちうち(頸椎捻挫)は、症状が遅れて出やすいケガとして知られています。

むちうちとは
追突などの衝撃で、首がムチのようにしなって起こる首まわりのケガの総称です。首の筋肉や靭帯などが傷つき、首の痛み・重さ、頭痛、肩こりのような張り、めまい、腕のしびれなど、さまざまな症状が現れることがあります。
なぜ症状が遅れて出るのか
- 直後は体が興奮状態にある: 事故直後は緊張や気が張った状態で、痛みを感じにくいことがあります
- 炎症はゆっくり広がる: 傷ついた組織の炎症反応は、数時間〜数日かけて強くなることがあります
- 仕事や家事を再開してから気づく: 仕事や家事で普段の動きを始めてから、「あれ、首が痛い」と自覚するパターンも多くあります
交通事故に関連する症状への対応をまとめた海外の診療ガイドラインでも、むちうち関連の症状は経過の個人差が大きいことが知られており、早い段階から適切に経過を見ていくことが大切とされています。
事故後にやっておきたいこと
- 痛みがなくても整形外科を受診する: 事故とケガの関係を証明するためにも、早めの受診が重要です。時間が空くと、事故との因果関係の確認が難しくなることがあります
- 症状をメモする: いつから・どこが・どんなときに痛むかを記録しておきましょう
- 保険会社への連絡: 通院先について保険会社と共有しておくとスムーズです
事故後にやらないほうがよいこと
- 「痛くないから」と受診を先延ばしにする: 症状が出てから受診すると、事故との関係の証明が難しくなることがあります
- 自己判断で首を強くもむ・鳴らす: 炎症のある時期に強い刺激を加えると、悪化させる恐れがあります
- 痛みを我慢して仕事や家事を続ける: 回復が長引く原因になります。つらい動作は周囲に伝えて調整を
当院でできること
いわさき整骨院では、医療機関との併用通院にも対応し、首まわりの筋肉の緊張をやわらげる手技療法や物理療法で、回復しやすい状態づくりをサポートします。自賠責保険を使った通院手続きのご相談も可能です。また、交通事故の施術は23時まで受け付けています(要予約)。日中お仕事の方も通いやすい体制です。
受診の目安(重要)
頭痛がだんだん強くなる、吐き気・嘔吐、手足のしびれや脱力、意識がぼんやりする——こうした症状がある場合は、首以外の損傷の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診してください。
まとめ
むちうちは「直後に痛くない=何ともない」とは言い切れないケガです。数日後の痛みに気づいたら、早めに相談することが、体にとっても手続きのうえでも大切です。
事故後の違和感がある方は、お早めにご相談ください。
注意書き
症状の現れ方や経過には個人差があります。事故後は、まず医療機関での検査をおすすめします。自賠責保険の適用や手続きは事故の状況により異なるため、状態を確認したうえでご案内します。
参考文献
- Wong JJ, et al. Clinical practice guidelines for the management of conditions related to traffic collisions. Disabil Rehabil. 2015. PMID: 24963833
- Binder AI. Neck pain. BMJ Clin Evid. 2008. PMID: 19445809

