ある日ふと、腕を上げたら肩に鋭い痛みが走る。夜、寝返りのたびに肩がうずいて目が覚める——。それは「四十肩・五十肩」かもしれません。正式には「肩関節周囲炎(けんかんせつしゅういえん)」と呼ばれ、40〜60代に多く起こります。

こんなお悩みはありませんか
- 髪を結ぶ、エプロンのひもを後ろで結ぶ動作がつらい
- 夜中、肩の痛みで目が覚める
- 腕がある角度から上がらない
特に「夜の痛み(夜間痛)」は四十肩・五十肩の大きな特徴で、睡眠不足から日中のつらさにつながる方も少なくありません。
なぜ起きる?なぜ夜痛む?
肩の関節を包む「関節包(かんせつほう)」という袋に炎症が起き、縮んで硬くなることが関わっていると考えられています。夜の痛みについては、横向きに寝ることで肩に体重がかかることなどが関係するとされていますが、はっきりした仕組みはまだ十分に分かっていません。
回復には「3つの時期」があります
1. 炎症期: 強い痛み・夜間痛が中心の時期。無理に動かすのは逆効果になることがあります 2. 拘縮期(こうしゅくき): 痛みは少し落ち着くものの、肩が硬くて動かない時期 3. 回復期: 少しずつ動く範囲が広がっていく時期
大切なのは、時期によってやるべきことが違うということです。回復までの期間には大きな個人差があり、数ヶ月単位でゆっくり良くなっていくケースが多いと報告されています。
自宅で気をつけるポイント
- 炎症期は痛む動作を無理にくり返さない。抱き枕などで楽な寝姿勢を作る
- 拘縮期からは、お風呂上がりなど体が温まったタイミングで、痛みのない範囲で振り子のように腕をゆらす運動から
- 「痛いのを我慢して無理に回す」は時期を間違えると悪化のもとです
当院でできること
いわさき整骨院では、まずお体の状態を確認し、今がどの時期にあたるのかを評価します。そのうえで、手技療法や物理療法で肩まわりの筋肉の緊張をやわらげ、時期に合わせた運動メニューをご提案します。運動療法と徒手的なアプローチの組み合わせは、肩の動きの改善を目指す方法として研究でも検討されています。
よくあるご質問
Q. 放っておいても良くなりますか?
時間とともに痛みが落ち着く方もいますが、動かさない期間が長いと肩の硬さが残ってしまうことがあります。「痛みが引いたのに腕が上がらない」とならないために、時期に合わせたケアをおすすめします。
Q. 反対側の肩もなりますか?
片側に起きた方が、後にもう片方にも経験するケースは珍しくありません。普段から両肩を動かす習慣が備えになります。
受診の目安
ケガ(転倒・強くぶつけた)の後に痛みが出た場合や、しびれ・力が入らない症状を伴う場合は、別の原因も考えられます。必要に応じて整形外科の受診をおすすめします。
まとめ
四十肩・五十肩は「時間が解決する」と放置すると、肩が硬いまま残ってしまうことがあります。時期に合ったケアで、回復への道のりを短くすることを目指しましょう。
夜の肩の痛みが続く方は、お気軽にご相談ください。
注意書き
症状の原因にはさまざまなものがあります。強い痛みやしびれ、外傷後の痛み、発熱を伴う場合は、医療機関の受診もご検討ください。施術の効果には個人差があります。
参考文献
- Page MJ, et al. Manual therapy and exercise for adhesive capsulitis (frozen shoulder). Cochrane Database Syst Rev. 2014. PMID: 25157702
- Challoumas D, et al. Comparison of Treatments for Frozen Shoulder: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Netw Open. 2020. PMID: 33326025
痛みや動きにくさが続く場合は、早めにご相談ください。
022-341-9623(要予約)

