「日中は平気なのに、朝起きた瞬間だけ腰が痛い」「ベッドから出るまでに時間がかかる」——朝の腰痛には、日中の腰痛とは少し違う理由が隠れています。

朝に腰が痛くなる主な理由
1. 同じ姿勢が続くことによるこわばり 睡眠中は寝返りを除けば長時間同じ姿勢です。筋肉や関節まわりの組織は、動かない時間が続くと硬くなり、朝いちばんの動き出しで痛みやこわばりを感じやすくなります。
2. 寝具と体の相性 柔らかすぎる敷布団・マットレスは腰が沈み込み、寝ている間じゅう腰が丸まった状態になります。逆に硬すぎると腰が浮いて支えを失います。どちらも腰まわりの筋肉が一晩中働き続けることになります。
3. 寝返りの少なさ 寝返りは、体の同じ場所に負担が集中しないようにする自然な動きです。疲れすぎ・飲酒・狭い寝床などで寝返りが減ると、朝のこわばりが強くなることがあります。
寝具を見直す3つの目安
- 仰向けで立ち姿勢に近い背骨のラインが保てるか: 腰だけ深く沈むものは要注意
- 寝返りが打ちやすいか: 体が沈み込みすぎると寝返りに力が必要になります
- 使用年数: へたった寝具は本来の支えを失っています。10年近く使っていたら状態を確認しましょう
特定の商品を勧めるものではありません。ご自身の体格と好みに合わせて、実際に試して選ぶことをおすすめします。
朝の「体の起こし方」
1. 目が覚めたら、まず仰向けのまま両膝を立て、左右にゆっくり倒す 2. 横向きになり、腕の力を使って起き上がる(腹筋で一気に起きない) 3. 起きたら洗面所まで普通に歩く。軽く動くことで筋肉が温まっていきます
慢性的な腰痛には、安静よりも適度に動くことが役立つと多くの研究で報告されています。朝の軽い体操やウォーキングの習慣は、寝起きのこわばり対策としてもおすすめです。
寝る前1分の「仕込み」も効果的
朝のこわばりには、寝る前の準備も役立ちます。布団に入る前に——
- 仰向けで両膝を抱えて20秒(腰まわりをゆるめる)
- 四つばいで背中を丸める・反らせるをゆっくり5回
体が温まった状態で眠りにつくと、夜間のこわばりがやわらぎやすくなります。スマホを見ながらの「うつ伏せ寝」は首にも腰にも負担が大きいため、寝る前の習慣から外していきましょう。
当院でできること
いわさき整骨院では、腰まわりの筋肉の状態や股関節の柔軟性を確認し、手技療法でこわばりやすい部分をゆるめます。あわせて、寝姿勢・寝具・朝起きてからの過ごし方まで含めた生活面のアドバイスを行います。
受診の目安
朝だけでなく夜間にも痛みで目が覚める、安静にしていても痛い、発熱・体重減少を伴う——そのような場合は早めに医療機関を受診してください。
まとめ
朝の腰痛は「寝ている間の体の使われ方」からのメッセージです。寝具と起き方を見直して、それでも続くようなら体そのものの状態を確認しましょう。
朝のこわばりが続く方は、ご相談ください。
注意書き
症状の原因にはさまざまなものがあります。夜間痛・発熱などを伴う場合は医療機関の受診をご検討ください。効果には個人差があります。
参考文献
- Hayden JA, et al. Exercise therapy for chronic low back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2021. PMID: 34580864
- Dahm KT, et al. Advice to rest in bed versus advice to stay active for acute low-back pain and sciatica. Cochrane Database Syst Rev. 2010. PMID: 20556780
痛みや動きにくさが続く場合は、早めにご相談ください。
022-341-9623(要予約)

