「冬よりも夏のほうが肩こりがつらい気がする」——実はこの感覚、冷房の効いた環境で働く方からよく聞くお悩みです。暑い屋外と冷えた室内を行き来する夏は、首や肩にとって意外と過酷な季節です。

夏の肩こりが悪化する3つの理由
1. 冷えによる血行の低下 冷房の風が首すじや肩に直接当たり続けると、体は熱を逃がさないように血管を縮めます。血流が下がると、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、こわばりや重だるさを感じやすくなります。
2. 寒暖差による疲労 暑い屋外と冷えた室内の行き来は、体温を調節する働きにとって大きな負担です。この負担の積み重ねが、体のだるさや肩・首まわりの緊張感につながることがあると考えられています。
3. 夏特有の姿勢の崩れ 暑さで運動量が減り、家でもスマホを見て過ごす時間が増えがちです。同じ姿勢が続けば、首・肩への負担は積み重なっていきます。
職場でできる工夫
- 冷房の風が直接当たる席なら、配置の調整や薄手のカーディガン・ストールで「直撃」を防ぐ
- 1時間に1回は立ち上がり、肩を大きく回す(首や肩の運動は、肩こりへの対策として研究でも検討されています)
- 冷たい飲み物ばかりでなく、常温の水分もとる
自宅でできる工夫
- シャワーだけで済ませず、ぬるめの湯船に10分つかって体を温める
- 寝る時の冷房は、風が体に直接当たらない向きに設定する
- 朝晩に、痛みのない範囲で首をゆっくり横に倒すストレッチを
「冷やさない」だけでなく「動かす」も忘れずに
冷え対策に意識が向きがちですが、もう一つの柱は「こまめに動かすこと」です。筋肉は動くことで熱を生み、血流を押し流すポンプの役割も果たします。羽織りもので守りながら、休憩のたびに肩を回す——この「守る+動かす」の組み合わせが、夏の肩こり対策の基本形です。
また、夏は冷たい麺類などで食事が偏り、筋肉の材料となるタンパク質が不足しがちです。肉・魚・卵・大豆製品を意識してとることも、巡り巡って肩こりしにくい体づくりにつながります。
当院でできること
いわさき整骨院では、手技療法で硬くなった首・肩まわりの筋肉をゆるめ、血行の改善を図ります。また、お一人おひとりの姿勢や生活パターンをうかがい、デスク環境や寝具まわりの工夫もあわせてご提案します。夏の間だけ悪化する方には、その方の「冷えのパターン」に合わせたセルフケアをお伝えしています。
受診・相談の目安
腕や手のしびれを伴う、頭痛や吐き気が続く、安静にしていても痛みが強い——そのような場合は、肩こり以外の原因も考えられます。医療機関の受診もご検討ください。
まとめ
夏の肩こりは「冷やしすぎ・温度差・姿勢」の3つが重なって起こりやすくなります。冷房と上手につき合いながら、こまめに体を動かすことが一番の対策です。
つらさが続く場合は、早めにご相談ください。
注意書き
症状の感じ方や施術の効果には個人差があります。しびれ・強い頭痛などを伴う場合は、医療機関の受診もご検討ください。
参考文献
- Gross A, et al. Exercises for mechanical neck disorders. Cochrane Database Syst Rev. 2015. PMID: 26397370
- Blanpied PR, et al. Neck Pain: Revision 2017. Clinical Practice Guidelines. J Orthop Sports Phys Ther. 2017. PMID: 28826164
痛みや動きにくさが続く場合は、早めにご相談ください。
022-341-9623(要予約)

